千代田区市ヶ谷・九段の内科・糖尿病内科・胃腸科・小児科のクリニック。糖尿病外来、経鼻内視鏡、小児科外来、乳幼児健診、予防接種

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夏に子どもに流行る病気

都内や千代田区内のヘルパンギーナや手足口病や咽頭結膜炎の流行状況


ヘルパンギーナ

乳幼児の間で流行する夏かぜの一種で、38〜40℃の熱が2〜3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれできて痛いので、食べられなったり、よだれがよく出たりします。ひどい時は水分も飲めなくなり、脱水に注意が必要です。

手足口病(ウィルス感染症)

名前通り、手の平、足の裏、口の中や周りに小さな水ぶくれができるウィルスによる病気です。おしりや陰嚢や膝等ににできる事もあります。乳幼児の間で流行し、以前にかかった事のある子どもでもまたうつる場合があり、また、大人にもうつります。熱は出ない事が多いですが、高熱が出る事もあります。手足の水ぶくれは痛がりませんが口の中が痛くて食べられなくなる事があります。また、感染後しばらく経ってから手足の皮や爪がはがれるなどの例も報告されています。最初から一度に手、足、口と症状が出る訳ではないので、最初は水ぼうそうやヘルパンギーナや水いぼ等と診断されてしまう事がよくあります。ウィルス疾患なので特効薬はなく、それぞれの症状に応じて対症療法をします。

とびひ(細菌感染)

東郷公園のライオンすり傷や虫さされ、あせも、湿疹などに化膿菌が入り込んで水ぶくれができます。これを掻きこわしたり、手でほかの場所を掻くと、そこにまた水ぶくれが「とびひ」してしまうのです。ひどくなると熱が出る事もあります。耳の後ろや四肢などあらゆる部位にでき、アトピー性皮膚炎のお子さんに多くみられ、夏に多い病気の一つです。あせもからとびひに移行する事もあります。

あせも(皮膚炎)

汗の出口がふさがれて炎症がおこったもので,ひたいや首のまわり,胸,背中など,汗の出やすいところに多く見られます。他の人にうつる事はありません。汗をかきっぱなしにせず、まめに着替えたり、シャワーでボディソープで汗を流しましょう。また、涼しくする事も大切です。ひどい時は.塗り薬等の治療が必要です。あせもからとびひに移行する事もあります。


水いぼ(ウィルス感染症)

丸くて光ったうつるイボです。つぶすと白いかたまりが出てきます。この中にウィルスがたくさん詰まっていて、人につくとうつります。アトピー性皮膚炎の子どもで多くみられます。プールの水でうつる訳ではありませんが、浮き輪やビート板、タオルを共用すると、うつる事があります。当院では水いぼ治療を行っております。

プール熱(咽頭結膜炎)(ウィルス感染症)


夏にプールを介して学童に流行するので「プール熱」と呼ばれていますが、プールに入らなくてもうつり、夏以外にもみられます。アデノウイルスよって起こります。40℃近い高熱(57日続くこともある)、咽頭炎(のどが真っ赤になって痛い)、扁桃炎、だるさが主症状です。また、結膜炎を伴って、眼が真っ赤になることがあります(インフルエンザと同じくらいに症状が強いです)。

RSウィルス感染症:

機器写真

RSウイルス感染症はすべての年齢層で起こり、何度でも感染を繰り返します。乳児や1~2歳児は注意が必要です。今までは寒い季節に多く見られましたが、最近は一年を通して見られるようになりました。主な感染経路は接触感染で、多くは家族(特に兄姉)からの感染が多いです。咳や鼻水、鼻づまりなど、かぜの症状で始まり、しだいに咳がひどくなり、ゼイゼイと苦しそうな息になってきます。インフルエンザやマイコプラズマのように特効薬はなく、対症療法しかありません。